ジュリアン

久々に映画館で観た、かなり弾丸やけど

私が人生21年間の中で観た
数少ないどのホラー映画よりも怖かった
ホラー映画ちゃうねんけどな

両親が離婚して、姉と一緒に
母親に引き取られたジュリアン
映画は裁判所の聞き取りから始まってて
ジュリアンが、両親の共同親権から
父親を外して欲しい
隔週の面会も強制しないで欲しい
って訴えてる文書が読み上げられる

母親側の言い分としては、
父親がストーカーのような行動をしてて
鬼電したり何時間も家の前にいたり
堪りかねたから黙って引っ越したほど
父親は親権を持つに値しない

父親側の言い分としては、
共同親権やのに母親が子どもに会わせへん
会いたいが故にしてしまったこと

どっちの話が正しいか、つまり
どっちがジュリアンに圧をかけてるのかが
徐々に分かるっていう話

この下からネタバレ


まあ徐々にというか速攻で分かるねんけど

父親は爆発的な怒りを抱えてて
いつもじゃないけど
ふと、チョンってしたら大爆発するような
考える前に殴ってしまう
ワァッと手が出る、典型的なDV男

かなり体がデカくて、
ケンコバみたいなクマさん体型
ワァッといけば相手が黙ることを知って
しかもそれを利用できるとして
生きてきてしまった人なんやと思う

しかも、同僚には
穏やかな人って言われてたから
女子どもというか
ねじ伏せられる相手だけ

俺は変わった!って言いながら泣き落とし
でも思う通りにいかんかったら
また手とか、大きい音を出してしまう

映画しか知らんけど
「毎日かあさん」の父親を超えて不快やった
キョンキョンが元旦那と共演したやつ

上手いなと思ったのは
ラストシーンでジュリアンと母親は
父親に殺されそうになるねんけど
そこがもう息できへんくらい怖いわけよ

どれくらい怖いかって
もう直視なんてとんでもない
感情移入するのやめよう、やめようって
途中で必死に我に帰ろうとしたくらい

で、なんでそこまで怖いかって
ただ狂った大男が来たからだけじゃなくて
そこまでの80分くらいで
観客が、母親やジュリアンの持つ
父親へのコイツはマジでヤバいやつ観が
しっかり確立してるからやねんな

やから母親やジュリアンの気持ちと
観てる私らとでの温度差がない
あそこまで引き込ませられるのは凄いと思う
神経が超超超過敏になる

見るまでまあまあ眠かってんけど
バッキバキで見ましたわ


フランス映画はフランソワオゾンの
「17歳」ぶり
私この映画もめっっちゃくちゃ好きでした

フランス語、聞き慣れへん音ばっかりで
慣れるまでかなり気になるけど
フランス映画のテーマとか雰囲気
邦画にないもんがあって良い

若者の危うい感じ、日本人でやると
その子だけが情けない感じになるけど
外国人やと若者の危うさ、
ってスコンと入ってくるのほんま不思議やわ
ほんで色気の桁がちゃうよな

アメリカものは派手さが目立つから
あんまり好きじゃないねんけど
フランス映画のずっしり感は良い
あと余白が多いのも好き
2本分の2の偏った意見やけど
まあでも、観るぞ!ってときしか観れんな
字幕追うん結構しんどいし


良い息抜き


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