誰もいない優先座席



洗顔は肌の調子で変えている
スキンケアは
朝と夜で変えている

女として生まれたことを
月に数度憎みながら
それでも、女としての人生しか知らんから
そこそこ楽しんで生きている

懐かしい場所は嫌い
でも、懐かしい場所が崩されとんを見て
惜しく恋しく思うこともある

一つも無駄にせず
例えば、
一生付き合える友達とだけ仲良くなって
一生添い遂げる人だけを好きになって
映画はいつも当たりで
探してる本は絶対その本屋にあって
カフェのお気に入りの席はいつも空いてて
そのタイミングで聴きたい曲が流れて
無駄一つなく生きてたら
ものすごく良い人になれた気がする

あのときは確かに現実やった私の世界が
今はパラレルワールド
これがあんとき思ってた勝ちなんか
かつて自分やった自分が
友達からの相談話、くらいの遠さに感じる

何十回と当てた縮毛矯正の一回目は
ほんまに必要やったんかというような
無駄とは


/✂️

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