ナラタージュ

去年の秋に公開した映画「ナラタージュ」
ブルーレイが出てたのでレンタルしました

公開してすぐも観に行ったんやけど
やっぱり原作の抜け落とし方が凄く残念
私の中であの物語はあまりにも大切やから
あんな風に、禁断のラブストーリー!
清純派女優の過激な濡れ場!
とキャッチーなものにされてしまうと
勿体無いなあと悲しくなってしまう

ただ私は原作を読んでるから、頭の中で
際を埋めながら進めることができて
色んなことを感じたり、思い出したり
最後は完璧な主題歌に押されて泣きました

泉のさ、押し寄せてくる想いが良いのよ
閉じ込めてた分だけ大爆発よ
再会のとき、長過ぎる二年が消える瞬間

教師と生徒じゃなくて、
教師とその卒業した教え子ってとこが良くて
「大人」を感じるのは
生徒やった方に対してやねんな

在校してる生徒の先生への恋愛感情って
大人やなあ、自分なんか相手にもされんわ
みたいな感じやん、多分、でも、
卒業してからの再会は、先生サイドの方が
元生徒に対して「大人」を感じる

生徒は「大人になったなあ」やけど
先生は「相変わらずですね」って感じで

教師生徒恋愛モノの作品って
私はあんまり触れたことないけど
同時期に広瀬すずちゃんの映画もあったし、
ストロボエッジでもさくっと触れてたり
なんやかんやあると思うねんけど
在校中なら関係性は揺らぐものじゃないから
ナラタージュが特別なのはそこにあると思う

大人になっていくこと
高一が高三になったことと
高三が大二になったこととは訳が違う
自分達を縛るものが、互いが想うのならね、
規則とか立場やったんが、自分達自身になる
互いが大事であれば大事であるほど
変化は求めるのに、今を崩すんが怖くなる

映画には、え?何?何が起こったん?
となるシーンが度々あるけど
原作の心理描写すっ飛ばして作ってるからで
ナラタージュ自体は素晴らしい小説です

10年後くらいに完璧にリメイクを期待
田中圭的な人に葉山先生、
美山加恋ちゃん的な人に泉をやって欲しい
杉咲花ちゃんでもいい
中村倫也の葉山先生も見てみたい
小野くんは誰でもいいや
背が高くてキラキラしてない人がいい

原作を読んでたら、残念には感じるけど
映画もまあ悪くないなあと思えるよ
全てが終わって真っ黒の背景に
エンドロールが流れ出して少し経って
主題歌のナラタージュが流れだしたとき
学生のときの片想い
卒業式のこと
ただ待ち続けた二年間
電話がかかってきたときの気持ち
久々に会ったとき
進めそうで進めんかったこと
知らんくて傷付いたこと
どうしようもなかったこと
小野くんのこと
全部がブワァァアアって襲い掛かってきて
ララランドラストシーンの回想みたいになる
これが、演出のできる映画の魅力やと思う

あと画も綺麗

あーもっと上手く書きたかったけど
まとまらない、一応の感想でした

映画みるなら、原作を踏まえることがお勧め

/疲れてるときはもう眠い21:52

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