タイトルを伏せます

例えばの話、本当は違うんやけど
ここでは例えばにしておきます、の話

男性Aは女性Bのことが好きでした
女性Bには恋人(男性C)がいましたが
男性Aはそれでも、女性Bを想っていました

しかしある日、男性Cが亡くなりました
女性Bは悲しみのあまり
精神病にかかってしまいました

男性Aは女性Bを懸命に支えました
男性Aは女性Bに何度も想いを伝えましたが
女性Bは男性Cを忘れられないと言い
二人は恋人関係にはなりませんでした
それでも男性Aは女性Bを支え続け
女性Bも男性Aを頼りにして
互いを必要とし、大切にしていました

ある日、男性Aは女性Dと知り合いました
女性Dは明るくて楽しい人で
男性Aは女性Dと仲良くなります
女性Dは男性Aに好きだと言いました

はい、ここで男性Aが女性Dと付き合ったら
どう思いますか???

別にええやん、女性Bと
付き合ってたわけじゃないんやしって
もちろんそうやねんけど
でも何となく
「妥協」とか、楽な方への「逃げ」とか
そんなイメージを抱くと思うねん

でもよく考えたら
それってほんまにそうなん?っていう

女性Dへの好意が
不純なものである証拠は何処にもないねんな
単に、あまりに上手く物事が進んだだけ

それまでは
女性Bのことが好きやったとしても
別の女性と出会って
そっちの方が好きになることだって
そらあることにはあるやろうに、
少なからず無いとは言い切れん過ぎやん

男性A→女性Bの「好き」には
かつてから想い続けてきたこと、や
精神病、や、色んな障害が在って
その上で成り立ってる、簡単に言うたら
男性Aは身をすり減らして
女性Bを想う、ということをしてるから
その「好き」は、より高次に位置してる
(例えば、男性A→女性Dの好意よりも)
って思ってまいがちやけど
これらの障害って紛れもなく付加で
男性A→女性Bの「好き」は
沢山の付加を負った「好き」、つまり
不純な「好き」ってことになる

同時に、女性Bだって
ほんまはもう男性Aに惹かれてたとしても
死人からはバトンを奪えへんのよ
死んでしまったから次にいく、
っていう訳じゃなくても
現状を、男性Cはもうこの世にはいなくて
男性Aが献身的に支えてくれてる
という現状をフラットに考えたとき
男性Aのことの方が大切に思えたとしても
それが不純なように見えてしまう
男性Aから女性Dへの好意のように
妥協や逃げがまとってきてしまう、ってこと

不純に見える純の「好き」が
純に見える不純の「好き」に
そう見えるからこそ負ける、という物語


ディス イズ!

村上春樹ズ「ノルウェイの森」!

上下巻読むと
何かが言いたいんは分かるけど
何が言いたいんかが分からなさ過ぎて
2億回くらい心が折れるよ!

我が家にありますので読みたい人は是非


/02:23

1コメント

  • 1000 / 1000

  • みなみ

    2018.11.23 12:48

    ノルウェイの森ってこんな感じの話なんや!気になるこんど読みたい〜〜🙏🙏