あいあい傘
「あいあい傘」という映画を観ました
倉科カナちゃんが、朝のワイドショーかな
自分も似たような境遇で、、、
みたいな話をしてて、共演に市原隼人
これは!と思ってたのを、昨日思い出して
パッとチケット取って観てきました
「お父さん」を間に
血縁関係のない今の家族と
血縁関係はあるけど捨てられた前の家族の
苦しんだり、思いやったり、憎んだりが
描かれている映画でした
結論、クライマックスでめっちゃ泣いた
序盤はめちゃくちゃコミカルやのに
後半戦の重みのつけ方が
ジワジワジワ、ズーンとくる感じ
スポンジに徐々に水含ませて重くしたような
やから落差っていうんはおかしいねんけど
あの頭でこのクライマックス!?
という感じがまた良かった
倉科カナちゃんがね、怒るんよね
友達?の前で酔っ払って怒鳴り散らすねん
「家族捨てて、勝手に新しい家族作って
のうのうと暮らしてるなんて
おかしいやろ!私とお母さんが
25年間もどんな苦しんだ思てんねん!」って
(関西弁ちゃうけど、無理に標準語にすると
私の中の辞書がパニクってキモくなるので)
傷付いたり、悲しんだりじゃなくて
周りが落ち着けって言うくらい怒るんよね
それが、25年間の荒波を
強くなるしかなかった現状を表してて
堪らんかった
ママを守らないとと思ったやろうし
パパを憎むことで
二人家族という新しい家族の形を
必死で受け入れてきたんやと思うねん
これで良しとしようとしてきたと思うねん
コミカルにしたとて
十二分に説得力と重みのある台詞
本物やな〜と思った、ここでもホロリきた
クライマックスは、
松嶋菜々子が主演してた「眉山」の
そういうシーンと似てた、設定は一緒やな
ここはほんまに
何も考えずに涙ボロボロ〜〜でた
25年間も、嫌な思いをしてきたのに
向こうの家庭を壊せへんかった
「帰ります」の一言から
壊せへん、恨み切られへん
あー、想像と全然違う、
台詞になるよりも強く伝わってきて
そこにパパの行動から分かる思いも相まって
私とママのことをスッパリ忘れてしまえたら
パパにとっても楽やったやろうに
パパはどちらの家族も傷つけながら
どちらかの家族を選ぶことができんかった
もしくは
どちらの家族も選びながら
どちらの家族も捨てられへんかった
私の感覚的には後者
そんなパパを、パパ自身が一番責めてて
それが分かるから
あえて敬語を使い続けることで
一度も家族としての距離感で接さんことで
他人でいようとしたんやと思う
今の家族を本物の家族と思うように
ほんまの意味で、そこで
ママとの二人家族を受け入れたんやと思う
血縁関係というのは確固たるものやけど
家族っていうんは行動で作り続けるもの
愛して、責任を持って、行動で出来上がる
一般的にはどっちもがあるから
疑いなく、家族を家族と思えるけど
片方になったら急に心許なくなり過ぎる
第三者におる人は
家族と血縁関係があるんが当たり前過ぎて
重視しづらいと思うけど
私は血縁って、そんなに軽くないと思う
家族っていう証拠
戸籍とか、データとか紙切れじゃなくて
後から付けたり取ったりできるんじゃなくて
顔のパーツが似てたり、性格が似てきたり
ベースにあるもの
どう頑張っても取り外せへんものやから
安心できて、当たり前になる
無償の愛を素直に受け止められる
でも、ただそれだけじゃないとも思う
私んちの家庭環境はさほど複雑じゃないけど
つい数年前まで一緒に住んでた父親のこと
今は全く家族と思われへんし
恨んでる訳でも昔ほど嫌いな訳でもないけど
やから、作り続けるものやなって、余計
みんなが誰かを想って行動してて
ベタな言葉で恐縮やけど
あったかい話やなーと思った
タイトルのチョイスも込めた意味も良い
付き合って、手繋いで、チューしての
延長線を歩いていけば結婚がある訳じゃない
自分よりも相手を大切にする宣誓のために
婚姻届や出生届っていう紙切れ、
データがあるんやと思った
そして高橋メアリージュンの
関西黒ギャルヤンキー役が最高過ぎ
田舎のドンキのお菓子コーナーにおる
キティちゃん雪駄履いたジャージのギャルな
イライラせん下品さで見てて楽しかった
ほんで市原隼人、何者?最高過ぎやん
まず身体がめちゃくちゃに綺麗
全部日焼けしてて、ガッチリしてて
あの、地元の友達と昔はヤンチャしてました
今でもそいつらとは最高のダチです感、
お調子者で情に厚くて素直
すましてない感じ、めちゃくちゃ好き
結局、山崎賢人より竹内涼真より
市原隼人がダントツで凄くて
市原隼人に微笑まれたら
もう、男女問わずときめいてまうと思う
誰も市原隼人にだけは勝たれへん
サイコパスっぽい悪役やって欲しいな〜〜
あの笑顔で、口に拳銃入れて
カチャカチャ回しながら?脅してんの見たい
誰かやってる作品知ってたら教えて
そんな感じでした
泣きたいなと思って観に行ったら
最初、めちゃくちゃコミカルで
まあこれでもいっか、って思ってたら
最後にドォォオオオンってきた
前半で父親に会って、ギクシャクしたけど
色んな人の言葉とか思いを踏まえて
最後には素直になれて、
的なストーリーを想像してたけど
色々あって、色々考えて、
ようやく父親に会うっていう形が良かった
そこでようやく答えが出る、というか
広く見ればベタなんかもしれんけど
私はだいぶ沁みました
色々、考えたい人にはお勧めです 是非に
/👨👩👧17:41
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