脚本家 坂元裕二

「脚本家 坂元裕二」という本を買った

私は、小説はストーリーを楽しむというより
その一文、その一言を意味付けるように
前後にストーリーがあるものが好き
っていうんは前にどっかで書いてんけど

そういえばドラマはどっちでもイケてる
というより、後者は大体
ストーリーもかなり面白いねんけど

コンフィデンスマンJPとか逃げ恥とか
隣の家族は青く見える、SPEC、
監獄のお姫さま、ルーキーズ
バイトをバツにしてリアルタイムで観たい程
ハマったやつの中で、
ストーリーだけで楽しかったんはコレかな
思い出せてないんもあると思うけど

ただ、やっぱり上位4つは言葉が強い
1位は大切過ぎるから秘密にしたいねんけど
2位は、カルテット、最高の離婚、
それでも、生きてゆくで
全部、脚本書いとんが坂元裕二やねんな

私は常軌を逸してるくらいドラマを
観るねんけど、どれくらい観るかというと
ある台詞を聞けばその後の台詞が
誰の何か大体出てくるくらいには観る
小学生のとき狂ったように観てた
ごくせん、花より男子、ルーキーズは
今でもほとんど台詞出てくると思う

で、そんくらいドラマを観てると
意識してなくても「この監督よく見るな」
とか「あ、またこの演出家やん」とか
だいぶ分かるようになる

いつも乗る朝の電車に乗ってる人を
意識してないのに覚えてまうのと同じ感覚

カルテットは強過ぎて繰り返し観るのが
ちょっと辛いから、あんま観れてないけど
最高の離婚とそれでも、生きてゆくは
頭おかしくなるくらい観たから
坂元裕二の名前は何回も何回も観たわけ

ちなみに、いつかこの恋を思い出して〜と
モザイクジャパンもみた
モザイクジャパン何で観たん?って
思われそうで怖いねんけど、これは完全に
坂元裕二脚本に既に興味があったから

いつ恋もまあまあ惹かれる言葉があった気が
オチが好きじゃないから好きちゃうけど
坂元裕二も、オチは思い通りじゃない
的なことを言ってたから、
やっぱそうよね!!!!!!となりました


本題、「脚本家 坂元裕二」とても良かった

何でこの人はこの言葉が思い付くんやろう
ということしか考えてなかったけど
ほんまにこの人がおるように
どんな過去があるからどんな人になって
どんな性格やからどんなことを思って
だから、この人からはこの言葉が出てくる
というところまで緻密に決められてて
坂元裕二にとっては
妹を友達に殺された深見洋貴も、
浮気してる夫よりも
浮気されてる自分を嫌いになる上原灯里も、
「趣味にできなかった」カルテットも、
実在するように存在する人なんやろうな

俳優さんのインタビューの写真が
そのドラマでの役とゆかりのある場所で
撮られてたんやけど、特に私は
「それでも、生きてゆく」の風間俊介くんの
写真、もうめーーちゃめちゃ鳥肌立った

一話で、妹を友達に殺された役の瑛太が
妹を殺した少年Aを殺させてくれ
って言いながら死んでった父親の葬式の帰り
少年Aを歩道橋の上で見かけて
ナイフ持って追いかけてるシーンで
少年Aの妹役の満島ひかりちゃんが
「逃げてー!お兄ちゃん逃げてー!」って
瑛太の足にしがみつきながら
お兄ちゃんを逃すというとんでもないシーン
(瑛太はその時点では、満島ひかりが
少年Aの妹ってことを知らんかった)

その歩道橋で、少年Aのその後役やった
風間俊介くんが、ドラマでも持ってた
日向夏を持って写ってる写真
とんでもない こんなとんでもない写真は無い
ドラマ観てた人は全員、心鷲掴みにされる

ひなげしの花畑におる写真でも良かったな

インタビューも、裏側というか
どんな思いで臨んだとか
キャストとキャストの距離感とか
ワ〜〜〜〜って感じでめっちゃ興味深かった

「往復書簡 初恋と不倫」を読んだときに
ネタ切れか?って若干思ってもたけど
やっぱり凄い、坂元裕二
良い台詞集も良過ぎて気持ちよかったわ
3ページしか無かったんが残念やけど

満島ひかりが風間俊介に会うと
「殺人鬼〜〜!!」って言うんが
ジワジワオモロいな ブラックジョークやん


とにかく買って良かった
一気に読むのはもったいないから
少しずつ読みたいけど、止まらんくなる感じ

ネクストドラマ早めに期待


/雲の形がいっちゃん良く分かる14:40

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